接待を伴う飲食店における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル
施設の衛生管理 〜換気・距離の確保など〜
2 あらかじめ定めた方法で、定期的(1時間に2回以上が目安)に換気を実施する。
窓の開放により換気を行う場合は、1時間に2回以上の換気回数※が目安です。具体的には、30分に1回以上、数分程度、窓を全開にし、室内の空気がすべて入れ替わるまで換気しましょう。
※換気回数:部屋の空気がすべて外気と入れ替わる回数。
換気が必要換気量を満たしているかを確認する方法として、二酸化炭素測定器(CO2センサー)を使用して、室内の二酸化炭素濃度を測定し、基準値1000ppm(推奨値800ppm)※1・2を超えていないかを確認することも有効です。
※1)国(厚生労働省)が定める建築物環境衛生管理基準において、空気環境の基準では1000ppm以下とされており、札幌市としては、二酸化炭素濃度の基準値を1000ppm以下、推奨値を800ppm以下と設定いたしました。感染症対策としては、二酸化炭素濃度が800ppmを超えた場合は、早めに換気を行い、1000ppm以下を維持するように管理してください。
※2)欧州空調協会連合会(REHVA)の文献を参考。
冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気方法
窓の開放により換気を行う場合
室内の温度及び相対湿度を18度以上かつ40%以上に維持できる範囲内で、暖房器具を使用しながら、一方向の窓を少しだけ開けて連続的に換気してください。
【室温変化を抑えるポイント】
暖房器具の近くの窓を開けると、入ってくる冷気が暖められるので、室温の低下を防ぐことができます。
人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れること(二段階換気)も、室温を維持するために有効です。
窓を十分に開けられない場合
室温や相対湿度を維持しようとすると、窓を十分に開けられない場合は、窓からの換気と併せて、HEPAフィルタによるろ過式の空気清浄機を併用することが有効です。
「冬場における『換気の悪い密閉空間』を改善するための換気方法」については、下記リンクをご確認ください。
冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法(厚生労働省ホームページ)3 お客様(グループ)同士や従業員が近距離で接触することのないようにする。
食事や会話を楽しむ飲食店という性質上、飛沫(咳、くしゃみや唾液など)を介した感染や、飛沫の付着した物品・手指などを介した感染をゼロにすることは困難です。しかしながら、施設規模に応じて入店者数を制限したり、客席の配置を工夫するなどして、普段接触のない方同士が近距離に長くいるという状況をつくり出さないようにして、店舗を起点とした集団感染発生のリスクを低減しましょう。
【距離の確保】
店舗の規模に応じて入店者数を制限するなどして、店内の混雑を避け、人と人との距離を確保しましょう。
カウンター席など
従業員とお客様との距離の確保
カウンター席などでは、従業員とお客様との間隔をできるだけ2m(最低1m)以上確保しましょう。
お客様同士の距離の確保
カウンター席では、数を減らすなど、他のグループのお客様の客席との間隔を広くし、できるだけ2m( 最低1m)程度の距離を確保しましょう。
テーブル席
テーブル間の距離の確保
テーブルの数を間引きしたり、一時的に使用を停止して、各テーブル間の距離ができるだけ2m(最低1m)以上となるように配置しましょう。
テーブル同士で、 お客様の座る位置が最も近くなる位置を基準として距離を計算する。