設立経緯・歩み
一般社団法人すすきの観光協会設立の経緯と目的
すすきの観光協会が任意団体として発足したのは、昭和53年です。この年、札幌市では、「札幌創建110年」を迎え、地下鉄南北線が北24条から麻生まで延伸、JR札幌駅の高架が着工され、人口も133万人を超えていました。
3月、会員相互の交流と資質向上を通して観光客に安心して遊んでもらえるプレーゾーンづくりをとの思いで、薄野ビルヂング協会、社交飲食環境協同組合、豊水連合町内会などの団体、若手経営者が参集して世話人会が発足。6月には設立準備委員会が開かれ、役員等の検討が行われました。
昭和53年6月20日、協会役員総会が開かれ、初代会長には小林孝治㈱三八社長、以下40歳台の若手経営者が要職につき、会員数約400名の「すすきの観光協会」が設立されました。
当初、大きく掲げた目標は、観光客の誘致促進、相談窓口の一本化、すすきの祭りの開催、交通網の整備、環境の浄化、関係機関との連携、宣伝活動の強化であり、すすきの振興のための第一歩が歩みだされました。
協会設立後、すすきの祭りの運営は勿論、すすきの地区愛の献血助け合い運動、福岡市「中洲まつり」と姉妹提携、さっぽろ雪まつりと連携したすすきの氷の祭典等を実施。観光客誘致のための事業のほか、来客を親切に迎えるための事業、環境対策等々の事業を推進して来ました。
社団法人化へ生みの苦しみ
数々の事業を推進してきた協会が、15年の運動の成熟の中で法人へ変更するため、平成2年道へ申請、平成4年の第14回定期総会が認可を前提とした任意団体の解散総会となりました。
しかし、同年11月、同時期に申請した定山渓観光協会は認可が下りたもののすすきのは法人化の必要なしとの判断が下されました。理由は、本来、観光協会は一市町村に一法人が原則であり、現に㈳札幌観光協会が存在し、定山渓は中心からかなり離れており、温泉地でもあることから差し支えないが、すすきのは札幌の中心にあり、(社)札幌観光協会が管理運営できるとの判断でした。
これを受けて、再度法人化に向けて活動を開始。「すすきのは札幌の中心にありながら夜の街であり、多くの観光客や道・市民が訪れ、わずかな面積の地域に多くの飲食店をはじめとする多種の事業所がある特殊性を有する地域であり、他の観光ポイントを含めて画一的に環境整備等の業務に対応するのは事実上困難である」との趣旨が認められ、平成5年11月1日待望の認可となりました。
バブル崩壊
待望の法人化はなったものの平成3年の戦後最大の経済危機「バブル崩壊」以降、徐々にではあるがすすきのにも不況の波が押し寄せ、年々協賛金の減少が続き、平成7年の決算では、ついに赤字を計上との結果になってしまいました。その後は、支出を極力抑えながら事業を継続、財政の健全経営に努め、運営についての心配は解消されております。
一般社団法人へ移行
平成25年4月1日に社団法人から一般社団法人に移行しました。今後は、協会の目的である「すすきの地区における観光の宣伝活動、観光客の誘致促進等を図り、もってすすきの観光の健全な発展に寄与する」ため、さらに組織強化を図りながら、すすきのへの観光客誘致に必要な事業に積極的に取り組んでまいります。
主な歩み
昭和53年 | 6月 | 協会発足。7月、すすきの地区愛の献血助け合い運動。8月、福岡市「中洲まつり」と姉妹提携 |
---|---|---|
昭和54年 | 2月 | 第30回さっぽろ雪まつり前夜祭の企画・構成 |
昭和55年 | 2月 | 第1回すすきの地区税務研修会、すすきの地区省エネ対策会議 |
10月 | 第1回すすきのマラソン大会(昭和62年まで) | |
昭和56年 | 1月 | 第1回すすきの雪まつり、第1回すすきのイルミネーション |
4月 | 第1次クリーン薄野作戦 | |
昭和57年 | 2月 | すすきの雪まつりを「氷の祭典」に |
昭和58年 | 7月 | 神輿同好会「北祭会」結成 |
昭和59年 | 1月 | ハルピン「国際氷彫刻コンクール」に選手団派遣(第1回) |
8月 | 第20回記念すすきの祭りで「花魁道中」復活 | |
昭和61年 | 2月 | 氷の祭典で「すすきの氷の女王」選出 |
昭和62年 | 8月 | 「すすきの女衆みこし」披露 |
昭和63年 | 6月 | 第1回すすきのナイター検診 |
12月 | 地下鉄東豊線完成・すすきの地区完成祝賀会 | |
平成元年 | 8月 | すすきの祭り25周年記念祭 |
平成3年 | 8月 | 「すすきの囃子」発足 |
平成5年 | 8月 | すすきの駅前通り整備に伴いモニュメント寄贈 |
11月 | 社団法人認可 | |
平成6年 | 5月 | 江差北前船まつりに「花魁道中」賛助出演 |
6月 | 「YOSAKOIソーラン祭りinすすきの」開催 | |
7月 | すすきの観光マップ制作 | |
平成7年 | 10月 | すすきの囃子「響の会」東京中野能楽堂出演 |
平成8年 | 3月 | ロシア ヤクーツク第1回国際氷彫刻コンクールに選手団派遣(優勝) |
平成9年 | 11月 | 「ありがとうススキノ」キャンペーン実施 |
平成10年 | 11月 | 「すすきの魅力探しフォトコンテスト」実施 |
平成11年 | 第1回 薄野縁市開催 | |
平成14年 | 8月 | 薄野開基130周年記念「花魁道中」実施 |
平成15年 | 9月 | 「フードランド北海道2003inすすきの」開催 |
11月 | 「プレはしご酒大会」開催 | |
平成16年 | 8月 | 第1回「はしご酒大会(すすきの祭り前夜祭)」開催 |
平成18年 | 6月 | すすきの夜市&ステージライブ(交通社会実験)実施 |
平成19年 | 2~3月 | すすきの総合案内所(仮設)のモデル事業実施 |
平成21年 | 5月 | ススキノ時計付街路灯、他3団体と共同で札幌市へ寄附 |
平成22年 | 10月 | HPリニューアル、すすきの飲食店ガイド発行 |
平成24年 | 1月 | 「すすきの街頭フラッグ」作成・掲出 |
平成25年 | 4月 | 社団法人から一般社団法人に移行 |
平成27年 | 2月 | すすきの氷の祭典を「すすきのアイスワールド」に名称変更 |
平成28年 | 4月 | 第52回献血運動推進全国大会において、厚生労働大臣表彰を受賞 |
平成30年 (令和元年) |
8月 | すすきの祭りにて「札幌・すすきのサンバカーニバル」を開催 |
令和2年 | 5月 | 「新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル」作成・配布 |
6月 | 「すすきの地区感染防止対策助成金」創設・申請受付 (第3回まで実施) | |
10月 | 「第1回すすきの結び酒」開催 | |
11月 | 「第1回すすきのプレミアムチケット」開催 | |
令和3年 | 3月 | すすきの地区の復活を目指し「ススキノかわら版」発行 (R4.3月のvol.10まで) |
8月 | すすきの地区ワクチン職域接種開始 (第3回まで実施) | |
令和4年 | 7月 | 「札幌市客引き行為等の防止に関する条例」全面施行 |