すすきのについて
全国的に有名な歓楽街ススキノ。けれども不思議なことに、どの札幌地図を捜しても、正式な地名としては、お目にかかりません。せいぜい地下鉄や市電の駅名ぐらいなものです。その名称も「すすきの」なのか「薄野」なのか、それでもなんとなく通じるのがススキノらしいところで、とても不思議な街です。
ススキノの特徴はその店舗の数もさることながら、高層化したビルの群の中で立体的に広がった状態にもあります。ひとつのビルの中に飲食店もあれば風俗営業店もあり、隣にはホテルや関連施設があったりとおよそ考えられる業種がすべてひしめきあっています。まさに夢の街、アラビアンナイトの日本版といったところです。
“眠らない街、ススキノ”の夜の人口は約8万人。こんなススキノのもうひとつの特徴は治安のよさでしょう。宵越しに、若い女性ばかりで飲み明かしても、まず安全という全国でも希な歓楽街で、すすきのの性格をよく表わしています。
道民の開放的気質がそうさせたのか、地域関係者の努力なのか、北の歓楽街の誇りと自信がそこにあります。とはいえ、一部には観光客相手に不当な料金を請求するといった不心得な店もあるので、地元の人やタクシーのドライバー、宿泊先の従業員などの〈情報〉を得てから繰り出すのが得策です。ともあれ、このサイトを参考に、ススキノの街を満喫してください。