接待を伴う飲食店における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル
新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルスとは
「新型コロナウイルス（SARS-CoV2）」はコロナウイルスのひと つです。コロナウイルスには、「重症急性呼吸器症候群（SARS）」 や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群（MERS）」ウ イルスのほか、一般的な風邪の原因となるウイルスが含まれており、風邪の原因の10～15％（流行期35％）を占めています。
症状と潜伏期間
主な症状
発熱や咳、のどの痛みなどの呼吸器症状、強いだるさ（倦怠感）などの症状で、頭痛、下痢、嗅覚・味覚障害などを発症する場合もあります。
潜伏期間
世界保健機関（WHO）によると、潜伏期間（感染してから発症するまでの期間）は1～14日（多くは5 ～6日）とされています。
重症化
発症者の多くは軽症ですが、重症化すると呼吸困難、肺炎などを引き起こし、死亡する場合もあります。
高齢者や基礎疾患（慢性閉塞性肺疾患〔CO
PD〕、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾
患、肥満など）のある方は重症化するリスクが高いと考えられているため、注意が必要です。
感染経路
飛沫感染
感染者の飛沫（くしゃみ、咳、つばなど）と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれに触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
- 換気の悪い閉鎖空間で、近距離で会話した場合、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染のリスクがあるとされています。
- WHOは、一般に５分間の会話で１回の咳と同じくらいの飛沫（ 約3,000個）が飛ぶと報告しています。
感染した人から感染する可能性がある期間
発症の２日前から発症後７～10日間程度、他の人に感染させる可能性があるとされています。特に、発症の直前・直後でウイルス排出量が高くなるため、発症前の無症状の人からも、感染する可能性があります。
無症状の人から感染する可能性
新型コロナウイルスは感染しても無症状で経過する場合があります。無症状であっても、体内にウイルスを保有しているため、他の人に感染させる可能性はあります。気づかないうちに周囲に感染を広げている場合があるため、注意が必要です。
