接待を伴う飲食店における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル
ビルオーナー編
共用エリアの衛生管理
新型コロナウイルスは、飛沫感染のほか、飛沫が付着した物品・手指を介した接触感染も主要な感染ルートと考えられています。このため、不特定多数が利用するビル共用エリアの設備・備品などの洗浄・消毒を徹底することが重要です。
4 不特定多数の人の手が触れる箇所は、定期的に清掃・消毒する。
- 不特定多数が利用するビルでは、飛沫が付着した物品・手指を介した接触感染がおこる可能性があります。これを予防するため、多くの人の手が触れる可能性のある箇所(ドアノブ、スイッチ、エレベーターのボタンなど)は、定期的に清掃し、アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム(0. 05%)による拭き上げを行い、しっかりと消毒してください。
- 建物入口などにアルコールの設置も行いましょう。
5 共用トイレには、手洗いせっけんとペーパータオルなどを設置する。
せっけんによる正しい手洗いを行うことができるよう、共用エリアのトイレには手洗いせっけん、ペーパータオルなどを設置しましょう。手洗いの後は、水分をよく拭いたうえで、アルコールで消毒すると効果的です。
ウイルスの拡散を防止するため、ハンドドライヤーや共用タオルの使用は控えましょう。
6 共用トイレは、使い捨て手袋・マスクなどを着用して、定期的に清掃し、不特定多数が触れる箇所の消毒を行う。
糞便からの新型コロナウイルス感染について、明確な知見は示されていませんが、ビル共用エリアのトイレは、使い捨て手袋、マスクなどを着用して、定期的に清掃し、不特定多数が触れる箇所(ドアノブ、トイレの便座・ふた、水洗レバ―、蛇口など)を次亜塩素酸ナトリウム (0.05%)などにより消毒しましょう。トイレ清掃の後は、せっけんで手を洗うことも重要です。
7 共用エリアまたは共用トイレなどに嘔吐物などがあった場合、速やかな清掃と消毒を行う。
- 嘔吐物などの排泄物からの新型コロナウイルス感染について、明確な知見は示されていませんが、排泄物からの感染にも注意が必要です。
- 嘔吐物や糞便などで共用エリアや共用トイレなどが汚れていた場合は、ノロウイルスによる感染症の可能性も疑われるため、速やかに清掃し、次亜塩素酸ナトリウム(0. 1%)による消毒を行いましょう。
清掃の際には窓を開けたり、換気扇を回すなどして換気を行うとともに、マスク、使い捨て手袋、清掃用エプロンを着用してください。作業の後は、せっけんで手を洗うことも重要です。