新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル
追加対策1:共用する物品などの適正管理
新型コロナウイルスは、飛沫感染のほか、 飛沫が付着した物品・手指を介した接触感染も主要な感染ルートと考えられています。 このため、前のお客様が利用した設備や共用備品の洗浄・消毒を徹底することが重要です。
12 始業前、終業後における店舗内の清掃と消毒を徹底する。
厨房だけではなく、客席も含めた店舗全体の清掃を、普段以上に徹底することが必要です。始業前は、従業員が出勤前に持ち込んでしまう可能性のある箇所(出入口や更衣室のドアノブなど)を、終業後は、お客様が触れる可能性のある箇所を中心に、アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)による拭き上げによりしっかりと消毒しましょう。
ウイルスはスプレーの粒子よりも非常に小さいため、 消毒液をスプレーするだけでは十分な効果は期待できません。 スプレーした後に拭き上げるなどして、 消毒液を表面に行き渡らせましょう。
次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒液の作り方
※希釈液は時間とともに効果が減少します。長期保存はできません。使用するごとに作りましょう。
日常の消毒液(0.05%)
調理器具・食器など
よく洗った後、消毒液に10分つけてから水ですすぐ。
テーブル、ドアノブ、
蛇口など
消毒液を染みこませた布で拭き、10分後に水拭きする。
嘔吐物などで汚染された場所の消毒液(0.1%)
使い捨て手袋、マスク、エプロンをし、ぺーパータオルや新聞紙などで嘔吐物が広がらないように静かに拭き取る。汚れた場所にペーパータオルを敷き、0.1%消毒液をかけて浸し、10分後に水拭きする。
【注意点】
●漂白剤作用がありますので、色落ちが気になる布製品などには使用しないでください。
●金属を腐食させますので、金属製品への使用後は必ず水で洗い流すか、水拭きしましょう。
●手や皮膚につくと危険ですので、直接触れないように使用の際は手袋を着用しましょう。
市販されている塩素系漂白剤は、 製品によって濃度が異なります。 厚生労働省の 「身のまわりを清潔にしましょう。」(PDF) を参考にしてください。
13 従業員は、せっけんによる手洗い(30秒)を励行する。
従業員は、職場到着までに様々なところを触っており、手指に飛沫が付着している可能性が十分に考えられます。店舗内にウイルスを持ち込まないよう、職場到着後は速やかにせっけんによる手洗い(30秒)を必ず行いましょう。また、接客や会計の後、客席の清掃後などは、手指に飛沫が付着している可能性があります。必ずせっけんによる手洗い(30秒)を行いましょう。
特に、入店後、接客対応の後、会計後、客席の清掃後、料理の提供時、終業後などは徹底する。
具体的な手洗いの方法については、厚生労働省の「手洗い」(PDF)をご確認ください。
14 トイレは定期的な清掃と 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒を徹底する。
糞便からの新型コロナウイルス感染について、明確な知見は示されていませんが、トイレは定期的に清掃し、その際には、次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)による消毒を行いましょう。清掃の後は、せっけんで手を洗うことも重要です。
糞便や嘔吐物などでトイレが汚れていた場合は、
ノロウイルスによる感染症の可能性も疑われるため、
すみやかに清掃し、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)で消毒を行いましょう。
清掃の際には窓を開けたり、換気扇を回すなどして換気を行うとともに、マスク、使い捨て手袋、清掃用エプロンを着用しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは 布を脱色させたり、金属を腐食させたりするので、 拭き上げた後は、水を含ませた布で拭き取るベ〜。
15 お客様が入れ替わる時には、テーブル、座席、ドアノブなど、お客様の触れる所をアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムで消毒する。
お客様が入れ替わる時には、テーブル、座席、個室のドアノブ、客席に固定されたタッチパネルや呼び出しボタンなどを、アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)でしっかりと拭き上げて消毒しましょう。
16 卓上にあらかじめ用意している箸、取り皿、メニュー、調味料などは、可能な限り撤去しておき、お客様が入れ替わるごとに、アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムによる消毒を行った上で提供する。
卓上にあらかじめ箸、取り皿、メニュー、調味料などを備えつけている場合、撤去可能なものは極力撤去しておき、お客様が入れ替わるごとに、消毒済みのものを提供するようにしましょう。保管場所や従業員のオペレーションなどの問題で撤去しておくことが困難な場合は、お客様が入れ替わるごとに消毒したものと交換するか、その都度、表面をアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)により消毒しましょう。
撤去が困難な場合は、お客様が入れ替わるごとに、消毒したものと交換するか、その都度、表面を消毒する。
17 共用備品(マイク、タッチパネル、ダーツなど)は、お客様が入れ替わるごとにアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムにより消毒する。
カラオケ用のマイクやタッチパネルなど、直接、飲食などに用いない物品についても、お客様が入れ替わるごとにアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウム(0.05%)により消毒を行いましょう。
あらかじめ用意できる場合は、消毒済みのものを確保し、交換できるようにする。
18 サラダバーやビュッフェスタイル、大皿での料理の陳列・提供、ドリンクサーバーなど、お客様自らが盛り付ける飲食物の提供は、可能な限り控える。
サラダバーやビュッフェ、ドリンクサーバーなどによる料理・飲み物の提供は、不特定多数が料理や取り皿の前に集まる上、トングなどの共用やボタン、レバーなどへの頻繁な接触があるため、こうした形での食事の提供は可能な限り控えましょう。また、お客様による器具の共用を避け、あらかじめ取り皿に盛り付けたものを提供するか、従業員が取り分けて提供するようにしましょう。
19 宴会時などで提供する料理は、大皿による提供は控え、あらかじめ取り皿などに盛り付けた状態で提供する。
20 お客様が残したゴミ(ちり紙など)や利用したおしぼりなどを回収する際には、できる限り、使い捨て手袋やマスクを着用し、作業後は速やかに手洗いを行う。
お客様が残したゴミ(ちり紙、紙ナプキンなど)や利用したおしぼりには、唾液や鼻水などが付着している可能性が高く、回収した後の手指を介して従業員が感染してしまう可能性があります。ゴミなどを回収する際には、できる限り使い捨て手袋やマスクを着用するなど、直接触れないよう留意した上で行い、作業後は速やかにせっけんで手を洗いましょう。