新型コロナウイルス感染防止対策マニュアル
基本対策1:店内の換気の徹底
新型コロナウイルスの対策として、どの程度の換気が有効か、今のところ明確な根拠は示されていません。 しかし、3つの条件(密閉・密集・密接)の1つである「換気の悪い密閉空間」をつくらないために、各店舗において出来る限りの換気を行いましょう。
1 各店舗のつくりに応じた適切な換気方法を定める。
どのような換気が有効であるかは、店舗のつくりによってさまざまです。一般的に、ファン(送風機)などによる機械換気よりも、2方向以上の窓の開放による自然換気の方が、換気効率は高いと考えられるため、本ガイドラインでは自然換気による対策を主として記載しています。
ビル内の店舗(テナント)の場合
ビル内の店舗(テナント)の場合、各店舗だけではなく、フロア全体の空気の流れを考えて、換気方法を定める必要があります。ビルのオーナーなどとも相談をしながら、建物の構造に応じた適切な換気方法を検討しましょう。
【具体的な対応例】 ビルのオーナーが時間を定め、店舗と協力し、一斉に店舗の窓・入口及びフロアの非常口の扉を開け、換気を行う。
一戸建ての店舗の場合
対角線となるような位置にある窓を2箇所以上開放することで、効果的な自然換気を行うことが可能です。また、換気経路(空気の流れ)をさえぎらないように客席や設備を配置することも心がけましょう。
窓のない店舗、地下の店舗の場合
店内に開放可能な窓がなかったり、店舗が地下にあって、入り口を開放しても空気の流れが生まれないなど、自然換気が効率的に行えない店舗については、ビルのオーナーとも相談し、空調を常に最大限で稼働させるなど、可能な対応を検討しましょう。
店舗内が個室で多数区切られている場合
個室を中心とした店舗の場合、各個室には窓がないことも多く、店舗の窓や入り口の開放だけでは不十分な場合があります。こうした店舗では、お客様にもご協力いただき、時間を決め、個室の扉も開けて換気するなどの対応を行いましょう。
2 あらかじめ定めた方法で、定期的(1時間に2回以上が目安)に換気を実施する。
窓の開放により換気を行う場合は、1時間に2回以上の換気回数※が目安です。具体的には、30分に1回以上、数分程度、窓を全開にし、室内の空気がすべて入れ替わるまで換気しましょう。
※換気回数:部屋の空気がすべて外気と入れ替わる回数