接待を伴う飲食店における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル
ＰＣＲ検査などに関するQ&A
Q1
陽性者が出たらどんなことを聞かれるの？
店舗で陽性者が発生し、従業員や利用客から感染が拡大する恐れがある場合は、保健所職員から、陽性者が発生した店舗の代表者に対し、陽性者の勤務状況、最終勤務日、他の方との接触状況、フロアの状況、座席配置、換気状況などについて確認させていただきます（陽性者に対しては、検査結果判明直後に勤務中・勤務外の行動を伺うほか、接触者、体調などについてお伺いしています）。
Q2
陽性者が出たらどんな情報を把握しておけばよいの？
①「従業員リスト」（氏名、フリガナ、生年月日、年齢、性別、住所、連絡先、担当業務、源氏名、症状の有無、発症日、症状の概要、マスクの着用状況、陽性者との接触状況）と②「シフト表」、③「利用客リスト」又は利用客の「北海道コロナ通知システム」への登録を徹底していたか、④「店舗の概要」（ホームページ、フロア図など）が必要となります。シフト表や利用客リストは陽性者の最も古い発症日（無症状の場合はPCR検査の検体を採取した日）の２日前からの分が必要となりますので、普段から準備しておきましょう。
Q3
陽性者が出たら店名は公表されるの？
陽性者が１名出たとしても、直ちに公表されるものではありません。発生した店舗でクラスターが発生し、店舗が利用者を把握しておらず、利用客にＰＣＲ検査の受検を呼び掛けることができないなど、感染拡大のおそれがある場合は、店名を公表し、検査を呼び掛けます。普段から利用客の連絡先を確認したり、北海道コロナ通知システムへの登録を利用客へ必ずお願いする（北海道コロナ通知システムのQRコードを店内に掲示しているだけでは、検査の呼び掛けはできません）などにより、利用客の把握に努めましょう。なお、利用者氏名の把握が困難な場合は、必ずしも本名ではなくニックネームなどでも可能です。
Q4
他の従業員への対応は？
陽性者が発症した日（無症状の場合は検体を採取した日）の２日前から感染性があるとされています。それ以降に陽性者と接触している従業員は濃厚接触者に該当する可能性があるため、自宅で待機するよう指示してください。Ｑ２で解説したとおり「従業員リスト」及び「シフト表」、必要に応じて追加の聞き取り調査により濃厚接触者の特定を行い、行政検査（PCR検査）の再受診と14日間の健康観察を行います。陽性者と同日に勤務していても、濃厚接触者に該当しない場合には、症状がなく、検査で陰性が確認されればお仕事に復帰いただけます。
Q5
クラスター発生時に公表される内容は？
発生日、店舗の種類（ホストクラブ、ニュークラブなど）、陽性者数（従業員、利用客別）、陽性者の年齢・性別、濃厚接触者のおそれのある人数（従業員・利用客別）、濃厚接触者への連絡状況、店舗の感染症防止対策などが公表されます。所在地やビル名は公表されません。なお、利用客に連絡がつかないなど、感染拡大のおそれがある場合は、店名も公表されます。店名公表に至らないためには、Ｑ３で解説したとおり店舗の利用客の把握が必要です。
Q6
クラスターの判断基準は？
店舗において、感染拡大のおそれがあると保健所が判断した場合は、一刻も早い感染収束を目指して保健所が早期介入し、迅速な感染状況の把握を行います。濃厚接触の可能性がある方の一斉検査実施など、感染拡大防止対策を実施します。従業員及び利用客などの関係者から陽性者が５名以上発生した場合は、クラスターと認定されます。
Q7
陽性者が出たら店舗は休業しなければならないの？
店舗の消毒を行う必要があるほか、濃厚接触者は陽性者と接触した日の翌日から14日間は自宅待機する必要があり、濃厚接触者以外でも陽性者と同日のシフトに入っていた方は店舗一斉でのPCR検査で陰性であることを確かめる必要がありますが、必ずしも休業しなければならない訳ではありません。営業を継続する際は、陽性者が発生してしまったことを踏まえ、今までの感染症対策の見直しも行いましょう。
Q8
濃厚接触者とは？
感染可能期間（陽性者に症状が出始めた日の２日前以降）に陽性者と接触した方のうち、次の条件に当てはまる方のことです。
●陽性者と同居している方
●陽性者と長時間話し込むなどの接触があった方
● 陽性者のくしゃみなどを直接浴びた、または体液などに直接触れた方
● 必要な感染予防策なしで陽性者からおおむね１メートル以内で15分以上接触のあった方（周辺の環境や接触の状況など、個々の状況から総合的に判断します）。
Q9
濃厚接触者となった場合、どの程度待機しなければならないの？
濃厚接触者となった方は、陽性者と最後に接触した日の翌日から14日間（新たな陽性者が発生した場合など、期間が延長されることがあります）は自宅での待機をお願いします。（店舗から、自宅待機中の従業員に定期的に連絡し、体温や体調を確認するなど、健康観察を行っていただきます。）なお、濃厚接触者以外の方に、保健所から自宅待機をお願いすることはありませんが、体調のすぐれない方には、代表者から休むよう指示してください。
Q10
他の従業員に感染者がいるか確認したい。
陽性者と接触し、検査で陰性が確認できていない従業員がいる場合、未確認の従業員に対して一斉ＰＣＲ検査を実施していただき、他に陽性者が発生していないか、確認を行うことができます。
Q11
陽性者が出たときの店舗の消毒はどのようにすればいいの？
陽性者が触れた可能性のある箇所（テーブル、窓の錠やドアノブ、水道の蛇口、冷蔵庫や電子レンジなどの家電類、スイッチ類、手すり、タッチパネル、リモコン、カラオケ機器など）について、手袋を着用して、消毒用エタノールで拭きあげるか、次亜塩素酸ナトリウム液で拭きあげた後、湿式清掃して乾燥させてください。なお、消毒作業は換気を行いながら実施してください。店舗の規模や内装などの状況により、スタッフだけでの消毒が難しい場合には消毒業者に依頼することも考えられます。
Q12
保健所の色々な人から連絡が来ると聞いたけど、担当者は代わるものなの？
保健所から連絡を行う場合、本人へ陽性を伝える担当、本人や店舗代表者に勤務中・勤務外の行動などを確認する担当、店舗の感染状況の把握や一斉検査を担当する担当など、複数の担当から連絡しますので、ご協力をお願いします。
すすきの地区新型コロナ対策研修会資料を基に作成（令和3年1月27日 札幌市主催）
